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【プレス掲載】2014年10月31日朝日新聞朝刊

中退後の「等身大の姿」 西宮の塾長 動画サイト
2014年10月31日朝日新聞朝刊



 高校中退者の個別学習塾を経営する社団法人「ニュールック」(西宮市高木西町)が9月末、中退経験者がその後の人生を語る動画サイト「ヒラケゴマプロジェクト」を立ち上げた。身近にロールモデル(お手本)がいないという悩みに答え、「先輩」の姿を伝えるのがねらいだ。
 塾には現在、不登校の中学生や高校中退者10人が通い、高卒認定試験や大学入試に向け勉強している。昨秋、不登校を経験した大学生スタッフらから「不登校や中退者のその後を調べると、ネガティブな情報ばかりで不安」という声が上がり、「等身大の姿を知りたい」と企画が始まった。
 今年7~9月、塾長で高専中退経験がある山口真史さん(33)のつてで、20~30代の中退経験者5人に声をかけ、大学生スタッフがインタビューし、20~30分の動画に編集した。

「適切な情報 救われる」



 IT起業勤務の谷野ちひろさん(32)は高校入学後に「サボりぐせ」が付き、2年生で留年。「えたいの知れないイライラ、空虚感があった」。1年後に退学。大学入学資格検定試験(当時)を受け、翌年4月に法政大に進んだ。
 就職活動では、ほぼ全社から面接で中退理由を聞かれた。「両親が教師で息苦しく…」などともっともらしく答えていたが連敗。ある時「ちょっと遊んじゃいました」と正直に話したら、採用になった。1歳3ヵ月の娘がいる。「今、中退を思い出すことはほとんどない。苦しい時期を過ぎれば自分も周りも気にしない」
 翻訳会社を自営する一ノ宮渉さん(29)は中学の3年間、不登校。卒業時に高校には行かずに大検を受けると決め、自宅でコツコツ勉強した。この時、特に力を入れた英語が仕事につながった。「中退者は少数派。社会的な力をつけないと問題は解決しない。でも、勝算があると知ってほしい」

「人生の価値は自分で」



 5人のうち4人は大学に、1人は専門学校に進学。民間企業、NPO、自営と働き方はさまざまだが、全員が自活している。
 塾長の山口さんは「中退理由の多くは、校風や教師と合わないなどで、本人の学力や資質の問題ではない。それなのに、将来がないかのように言われ、閉じこもってしまうのはもったいない。動画を見て、自らの可能性を広げてほしい」と話す。

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