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【プレス掲載】2016年6月5日読売新聞朝刊

今日のノート「詰んでない」

 大阪市内で先月、高校中退の経験者が、その後の人生を語り合う集いがあった。
 「横並びの学校生活になじめなかった」「友達としゃべれなくなった」「すべてが面倒くさくて」。若いパネリスト8人が中退した理由はさまざまだが、高校という多数派が通るルートを外れた後の不安を語る人が多かった。「何をしていいかわからず引きこもった」「もう生きていけないんじゃないかと思った」という人もいた。
 だが、登壇者たちはどこかの時点で働き始めたり、高卒認定試験を受けて進学したり、それぞれに一歩を踏み出し、今は会社員やヘルパー、経営者などとして社会生活を送っている。葛藤の末に自ら道を決めた人たちの言葉には自信が垣間見え、語り口も個性にあふれていた。
 踏み出すパワーがどれほどあるかは人それぞれで、力がたまるまで時間をかけて見守る目や、背中をそっと押す人が必要な場合もあるだろう。
 集いを開いた兵庫県西宮市の一般社団法人new-look代表理事で、中退者支援の塾を運営する山口真史さん(35)にも、中退経験がある。「だからといって、人生詰んだわけじゃないんです」
 いま、道を見失って途方にくれている人たちに届いてほしいメッセージだ。そして、中退に限らず、日々でくわす大小の挫折にも、こんな気持ちで向き合えたらすてきだと思った。

編集委員 森川暁子

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