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絵で生計を立てたい!

こんにちは。TOB塾スタッフの三上です。
さて、今回は絵を描くことが好きな、とある女性塾生のお話です。
一口に絵と言えど色々なものがありますが、今回登場するのは「コミックイラスト」です。


▲コミックイラスト…小説、カードゲーム、広告、などに利用されるコミック調のイラスト。

件の女性塾生には「絵で生計を立てたい」と言う夢があり、その実現のために様々なことをしています。
絵をネットへアップする、同人誌即売会への参加、コンテストへの作品応募などの地道な創作活動です。

中学3年生で一時的な不登校を経た彼女は、通信制高校を利用して高卒資格を取得。
その後「学校で絵を学びたい」という思いから、入試対策や進路熟考のためにTOB塾へ入塾。
バイトで自分のお金を稼ぐ傍ら、勉強を通じて自分自身と向き合ってきた彼女。
今は「イラストに次ぐもう一つの武器としてマンガを学ぶ。」と言う目標に向かい、芸大試験に挑戦中。

さて、実は筆者の知人には、イラスト・マンガを生業にする現役のプロが数名存在します。
そこで彼女の人生に役立つヒントが得られないかと話を伺ったところ、快く質問に応じてくれました。
(※なお記事中のイラストもそれら知人の方々が提供してくださいました。多謝…!)
以下はそうしたプロの絵描き達から彼女へ送られた、絵で生計を立てるにあたっての人生訓です。

  • 絵を見た人が仕事をくれる。完成品を人目に晒し続けることが何より大切。
  • 仕事やバイトはお金のため、本来の目的は創作活動。余力と時間を確保せよ。
  • 学校には学校の、現場には現場の学びとコネがある。自分に必要な環境を選べ。
  • 仕事ではマイペースは通用しない。他人が決めたペースでも創作できる技量を磨け。
  • 苦労して夢を実現する人もいれば、趣味の創作が見初められる人もいる。運と努力。
これらプロの貴重な意見を彼女に伝え、試験前に今一度帯を締め直すべく先日面談を行いました。
以下はそのときの彼女の反応です。

  • 自分は学校もバイトも、続くか否かが人間関係に左右されやすいのかもしれない。
  • 作品を完成しきる前に筆が止まり、ゲームや睡眠に流されてしまうことが多々ある。
  • 絵を描きたい、絵が好きという思いに反し、生活がだらけると強い不安を感じる。
  • 完成直前の修正や描き直しに充てる時間・体力の余裕がなく、計画性や要領に乏しい。
  • プロの人達の話からも再確認できたが、自分の一番の課題は自己管理だと思う。     など

と、彼女なりに色んな情報を頭の中で整理して、自分の性格や課題を捉え直そうとしている様子。
そこで担当講師もまじえて三者で知恵を出し合い課題に対する具体的な対策を出していきました。
「生活習慣を整える」「筆が止まる日は、人のコピーでもいいから描き切ってみる」など…。
しかし「対策すれば簡単でしょ?はいがんばって!」と外野に言われるのは理不尽と思った我々。
筆者と講師も彼女と同じ状況を味わうべく、彼女と一緒に芸大の試験対策などを疑似体験することに。

(※なお試験内容は「3~5ページでテーマに沿ったマンガを描く」といったものですが、
我々はド素人のため、〆切は一週間を定めました。本来の試験では4時間しか与えてもらえません。)

彼女もこの提案を受け、「確かに人もがんばってると思うと、自分もやらなきゃと思う。」と、やる気になった様子。
我々も彼女と同じ状況に立ったつもりで、気合いを入れて応援していきたい所存です。

また今回の話は一例ではありますが、TOB塾では塾生それぞれ一人ひとりの「自分の目標に向かって前進しようとする意志」を、様々な視点、方法から全力で応援していきたいと考えています。
まだまだスタッフの力も未熟で、出来ることも微力な我々ではありますが、どうか大きな可能性を秘めた塾生たちの未来のためにも、TOB塾の活動を応援していただければ幸いです。

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