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ブランクがある時の目標進路の決め方

こんにちは、スタッフの山元です。
 
中学3年生や高校3年生、浪人生などはもう目標に向かって追い込みをかけていくシーズンですが、中学2年生や高校2年生あたりは今から考えようかなという人も多いのではないでしょうか。
 
今回はその中でもずっと不登校で今まで勉強をやったことがなかったり、何年かのブランクがあったりする方向けのコラムを書きます。
よくお問い合わせ時にも伺う内容ですし、実際塾生の多くも経験している内容です。



■この時期の進路の考え方

結論から書きますと「今ボーダーを決めてしまわない」ことです。
 
・現在の立ち位置がどこなのか
・自分の学習の歩幅がどれほどなのか
・実際に集中して3時間学習するのにどれだけエネルギーが必要なのか
 
これらが分からないうちに「最低どこそこ以上」と決めると自分で自分の首を絞めてしまうことになります。
 
モチベーションを上げる為に決めた目標なのに、
 
・最短でそこに到達する為の手法を探すのに時間を使い実際の学習は何もやってなかったり
・目標と現実との乖離に学習意欲がなくなってしまったり
・このやり方では間に合わないと効率を求めてやり方を変えてばかりで逆に非効率になってしまったり
 
マイナス面が色々あります。
例外の方もおりますので実際上手く学習できているのであればそのまま続けられたらと思います。
 
考え方としては「目標を決めてそこに向かって学習する」ではなく「とりあえず学習を始めて感覚を掴んでから目標を決めてそこに向かって更に学習する」です。
 
何か月かやってみて、模試も受けてみて、そこから徐々に方向性を決めていけば大丈夫です。
 
それでも最低このレベル以上は行きたいという場合、高校受験生であれば次の大学受験の時、大学受験生であれば3年次編入にチャレンジではダメでしょうか?
動き始めて1年でできることはやはり限りがあります。
その1年頑張った分をそのまま継続して2~3年継続して頑張ればある程度自分の理想に近づけるでしょう。
 
もちろんボーダーではなく方向性を決めてしまうのは悪いことではないです。
 
理数系を学べる高校に進学したい
通信制高校に進学したい
通学時間があまりかからない学校にしたい
心理学を学びたい
化学の研究がしたい
などなど
 
ただし、例えばAIエンジニアになりたい→そのためには最低〇〇以上行かないといけない、という考え方になるものは個人的にはあまりお勧めしません。
この季節の段階ではレベルに複数選択肢がある状態が好ましいです。

 
ドラマや映画では目標を決めた後や決意した後は早送りでカットされて本番を迎えるものです。
ですが、本来そのカットされる部分が一番難しく苦しいところです。
そこを無視した目標を持ってしまうと自分を苦しめることになる可能性が高くなります。

 
とりあえず目の前のことをやっていって継続していけば、意外といい選択ができるようになりますよ。

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