TOB塾は高校中退や不登校の方の高卒認定や大学入試を目指す個別学習塾です。

4面の「ひと」欄に掲載していただきました。
実は、初めての全国版デビューの記事で、とても簡潔に要点をまとめてくださっています。

全国からいろんな問い合わせ、お申し出をいただきました。
遠方の方で、折り返してもつながらないケースもあって申し訳なかったのですが、
こちらでできること、近くの地域に頼れるところ、などいろんなお話ができたケースも多く
とても大きな反響をいただきました。
まだまだ足りないこと、至らないことだらけですが、ますます頑張ります！

ぜひ、目を通してみてください！（山口）



不登校、高校中退者向けの進学塾開設



　昨年、不登校や高校中退者に大学受験など進学の機会を与える目的で「TOB（トブ）塾」を兵庫県西宮市に開いた
　「ちょっと話を聞かせて」。同市とその周辺都市の夜更け。商業ビルやゲームセンターにたむろする若者に声をかけて回る。トラブルにならないか懸念される光景だが、「彼らと大人は互いに避け合っているだけ。こちらが自然体で話しかけたら受け入れてくれます」。さまざまな理由で学校には行っていないが、大学進学の希望がある若者には入塾を勧める。
　関西学院大在学中にメキシコ難民やフィリピンの貧困層を援助するNPOで活動。大学院修了後、2009年に中学・高校の教員になったが、「途中で学校をやめた子のニーズとは何なのかを知りたくて」退職。塾の創設に取りかかった。現在、5人の塾生が高卒程度認定試験や大学受験を目指している。
　月4回の個別指導で月謝は2万4000円。塾経営は楽ではない。自身もアルバイトをしながら、塾生の指導にあたる日々だが、「将来は基金を作って経済的にも援助できれば」と夢を語る。
　2歳時に米国出張から帰国中の父親が旧ソ連軍による大韓航空機撃墜事件に巻き込まれ、以来、母の手ひとつで育てられた。高専に入学したが、学校の雰囲気になじめず中退した自身の経験も生かして「どう生きたらいいかわからない子を助けたい」。幾多の試練に直面してきた芯の強さがやさしさの下地にある。