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【プレス掲載】2014年3月17日神戸新聞朝刊

月曜日に、神戸新聞に掲載していただきました。

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中退のあと、考える機会も、考えるための情報もなく、
今の日常をそのまま過ごしている人たちに届いてほしい。
まだ間に合うことを。
いろんな生き方があることを。
むしろ、高校中退からがスタートだということを。

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高校中退者向け塾開く男性 夜回りで若者の声に耳傾ける
2014年3月17日月曜日 朝刊 阪神版



 西宮市内で高校中退者向けの塾を開く山口真史さん(32)が、夜の街角で若者の声に耳を傾けている。駅前やゲームセンターで、悩みや思いを少しずつ聞き出す。これまで出会った中には、高卒程度認定試験を受けたいと塾を訪れる少年もおり、山口さんは「どうしたらいいか迷っている子の手助けができれば」と話している。(石川 翠)
 山口さんは、自身の中退経験と高校の教員をしていたときの経験から、昨年6月に「TOB(トブ)塾」を西宮市高木西町に開業。現在16~19歳の生徒5人がおり、うち1人は昨年の秋、高卒認定試験に合格した。ボランティアスタッフの大学生7人も手伝う。
 “夜回り”は、「高校を中退した子がどのような生活をして、何か困っていないかを知りたい」と塾開設と同時に始めた。大阪の若者支援団体のメンバーなどと週に3~4回、西宮や尼崎、伊丹などの駅前やゲームセンターなどに出向く。
 「すみません、この辺りで学校に行ってない子たちに話聞いてるんやけど」
 駅前の公園でベンチに座っていた少年に声をかける。一度話し始めると30分以上。中退者ばかりではないが、「大学行ってみたい」「家に居づらい」などそれぞれの思いが聞こえる。
 昨年の夏、友人とディスカウント店前にいるところ声をかけられた少年は、その後、塾を訪れた。学費が払えずに高校2年で中退したこと、専門学校に行って理学療法士になりたいこと…。率直な思いを伝えた。
 山口さんは、アルバイトの時間を調整しながら勉強できる生活リズムを提案。試験に向けて奮闘が続いている。
 「将来の夢を持ちながら、生活の大半がアルバイトで占められ、動けない状況になっている子が多い。何かしようと思っても、相談できる場所を知らない」と山口さん。「これからも夜回りを続けてたくさんの子と出会いたい」と話している。

TOB塾TEL0798・56・7139


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