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阪急百貨店H2OサンタNPOフェスティバル

こんにちは。
スタッフの山元です。
 
現在、阪急百貨店梅田9階祝祭広場にて一般財団法人H2Oサンタ様主催のH2Oサンタ NPOフェスティバル」が開催されており、私ども一般社団法人new-lookもパネル紹介頂いております。
 
 
エレベーターから広場に向かってすぐ、一番目の付きやすいところに山口の写真が見えます。
ちゃんとディスタンスもとれています。
 

他11団体と同時出展ですが、気軽に色々な団体が見れるようにすっきりまとまっています。
 
今回のイベントに合わせてコロナ禍における活動紹介動画やnew-lookのチャリティーTシャツを作成して頂きました。
型にはまらない生き方を応援する私どものメッセージがシンプルに表現されています。
活動としてどうしても「new-look」より「TOB」の方が目立ってしまうのでnew-lookTシャツよりTOBTシャツに仕上がっているところはデザイン的に嬉しいところです。


new-lookのチャリティーTシャツは下記のサイトより閲覧・ご購入頂けます。
 
 
 
また、イベント会場ではパネル展示だけではなく、チャリティーオークションのブライス(ドールと衣装)の展示が行われておりました。
1つ1つテーマに合わせたオシャレな装いで、資格取得の為にファッションの勉強をしていたことを思い出しながら、こういうの素敵だなと見ていました。(マスクを含めた今風のコーディネートもあり、かわいい!)
チャリティーオークションはWEBからの応募も可能で、デザインも書きのサイトから1つ1つ確認できます。
 
 
 
 
これらの展示は3/1(月)18時まで行われています。
なかなか自粛期間中、梅田に出ることは少ないかと思いますが、近くに出られる機会がございましたら立ち寄ってみて頂けると幸いです。
 

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オンライン広場・2020年11月高認の結果

8月から続けてきたオンライン広場。
new-lookとしては、高卒認定資格を取得する方向でならと
参加させていただいています。
<兵庫ひきこもり情報ポータルサイト>外部サイト
https://hyogo-hopstepjump.info/information/onlinespaces/

2020年11月の試験が終わって結果がまとまりましたので、
少しまとめてみようと思います。

【オンライン広場】高認結果
・Aさん:8科目中8科目合格で資格取得
・Bさん:8科目中8科目合格で資格取得
・Cさん:8科目中6科目(残り2科目は通信制高校で今年度に単位取得予定)
・Dさん:2科目中2科目合格で資格取得(10年越しの取得だそう)
・Eさん:4科目中0科目(来年に持ち越し)
・Fさん:8科目中8科目合格で資格取得:あまり出席せず
・Gさん:8科目中4科目合格:ほとんど出席せず
・Hさん:手続きだけ。全部は来れないと思うとは言っていた。
・Iさん:手続きが煩雑でNG
・Jさん:目的不一致でNG

■資格や合格科目を手にして
高卒認定を取得された方は、
資格取得とか就職とか進学とかそれぞれに進んでいかれるようです。
ずっと引きこもってた方もいらっしゃったので、
それぞれが頑張りすぎず頑張っていくスタイルで進んでいってほしいです。

そのほかの方も、通信制高校で足りない単位を補ったり、
来年の試験を考えたり、皆さん前向きに結果をとらえられていて安心です。

「ひきこもりの方のオンライン居場所」ということでしたが、
引きこもりじゃない方も参加してくださって、
いい感じで情報交換もできたので、良かったなぁと。

■オンライン広場と皆さんの頑張り
広場では、英語と数学の2科目をメインで進めつつ、
他の科目についても質問を受ける形でフォローをしてきました。
限られた時間で全てをカバーすることはできないですが
ピンポイントで必要な情報は伝えられたかと思っています。

結果はもちろん参加者の皆さんの頑張りですが、
そこに少しでもお役に立てたのがよかったなーと思っています。

■2021年のオンライン広場
来年は以下の3回の広場を予定しています。
・1月14日(木)
・2月18日(木)
・3月11日(木)

集まるメンバーによりますが
「高卒認定について」
「各教科の具体的な勉強方法や内容」
「高卒認定からの就職」
などのテーマでお話を深めていければと思っています。
<オンライン広場のニュース>
https://www.new-look.jp/news/2020/08/

NPO法人茨城居場所研究会さん主催のオンライン講座でお話しさせていただきました!

こんにちは、スタッフの安部です。

先日new-look代表の山口が、
NPO法人茨城居場所研究会さん主催のオンライン講座つなぐにて
お話しさせていただく機会をいただきました!

茨城居場所研究会さんは茨城県日立市で、
ひきこもりがちな青少年がより良く生きていくための
居場所を考え、発展させていく活動をされています。


オンライン講座では山口から、
new-lookが団体として取り組んできた活動やその中で出会う人たちのこと、
そして学歴については高卒認定の話題を中心にお話ししました!

当事者や家族、特に関わりのない人含め、
高校中退する人ってこんなひと、高卒認定ってこんなもの、という
漠然としたイメージを持っている方が多いかと思います。

私自身も以前は、
なんとなーくこんな感じだろう、というイメージがありました。

でも意外と高卒認定って取りやすいんだよーとか、
企業のなかには高認=高卒という扱いをしてくれるところも多いよーなどなど、
new-lookとして活動していくなかで得てきた知見をシェアできた時間になったのではと思います!


そしてもうひとりの講師であったライフデザイン・ラボ代表白水さんからは、
資格やキャリア、学歴と就職の関係についてのお話しがありました。


▲暖かい雰囲気が伝わってきますね


▲とてもたくさんの方が参加されました


new-lookでも、
オンラインで相談したいというニーズにお応えして
オンライン相談室を開設しています。

詳しくはこちらからご確認ください。
https://www.new-look.jp/project/category/online-consultation/

国際ソロプチミスト神戸東例会で、代表山口が講演をしました

new-lookはこれまで、中退者・不登校生・生きづらさを抱える若者などが
一歩先へ踏み出すお手伝いを、6年以上続けてきました。

今年7月には、そのような活動が評価され
社会に貢献している兵庫県在住または兵庫拠点の個人・団体に送られる
国際ソロプチミスト神戸東クローバー賞をいただきました。

授賞式の様子は新聞にも掲載されています。
https://www.new-look.jp/media/entry/2019719-1/(毎日新聞)
https://www.new-look.jp/media/entry/2019719/(神戸新聞)


そして先日、代表山口が
国際ソロプチミスト神戸東の例会にお招きいただきました。



例会では「社会の変化とこれからの奉仕について」をテーマに
new-lookの活動や現状から、山口が2歳で父を亡くしひとり親家庭で育った話、
そして目まぐるしく変化する現代において必要な奉仕の姿についてまで幅広くお話をしました。

講演後は質疑応答の時間もあり、
会員のみなさまから熱量のこもった質問をたくさんいただきました。
大変ありがたく思います。


様々な方に中退者や不登校生の現状を知っていただくことで、
彼らのまわりに直接的・間接的に応援の輪が出来ていくことを願っています。


※代表山口への講演・研修等の依頼はこちらより承っています。
https://www.new-look.jp/inqfm/general/

平成31年度第1回親の会

先日6月15日土曜日に西宮市交流センターにて、塾生の保護者の方を対象に親の会を実施しました。当日は雨の中、多くの保護者の方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。
その様子を少しだけご紹介します!

今回のテーマは、進路。ということで前半は、卒塾生の進路例をご紹介しました。
高校に行っていると「あの先輩〇〇大に行くんだってー」なんて話を聞いて、自分の進路を具体的にイメージしやすくなったりしますね。TOB塾はそのような機会が少ない塾生もいますので、今までの塾生はどんな経緯でどんな進路を選んでいったのか、可能なかぎり具体的にお話しさせていただきました。
最初はみなさん緊張気味の空気でしたが、リアルな進路選択の経緯を聞いて、なるほどーといった様子で頷いて下さる方もいらっしゃいました。今回は「そりゃあこの子だったら受かるだろうけど、うちの子の参考にはならないかな」ということのないよう、担当スタッフが進路例選びにも配慮しました。身近なこととして感じていただけたら幸いです。



後半はフリートーク。今回は塾生の年齢別で、中学生・高校生・受験生に分かれてお話ししていただきました。フリートークでは、ご家庭での様子や具体的な心配事などが出てくる中で、あるある!と共感し合ったり、こう対応してきたよ!という経験談を共有し合ったり。
フリートークは40分でしたが、終了後もお話しされている姿も見られました。保護者さんからは、普段似た状況にある者同士で話す機会がないけど、今日話してみてひとりじゃないと思えた、というお声もいただき、このような時間をつくってよかった!と感じました!

今回参加してくださった保護者のみなさま、お天気の悪いなか足を運んでくださり、本当にありがとうございました。
今後も親の会は定期的に実施していく予定ですので、また是非ご参加ください!

turning point 2019 終了!

こんにちわ。TOB塾スタッフの三上です。今日は3月23日(土)に開催された、年に一度の恒例イベント「ターニングポイント2019」のご報告をしたいとおもいます。



 
  今年のテーマは「ゲームとネット」!
不登校や高校中退を経験して大人になった人と、いままだ悩める状況にある当事者や保護者の人とで、色んな知識や思いをシェアしようという目的で毎年開催されているターニングポイント。
今年は「ゲームとネットで人生どうなる!?」と題し、ゲームやネットにハマりまくって大人になった人たちと、子どもがそうなりそうで悩んでいる保護者の人とで、ゲームやネットにハマる人生の是非を語り合いました。

 
  今年も多数の人にご来場いただきました!

 
今年度の来場者は、前年度と同じくらいで約60名ほど。たくさんのご来場ありがとうございました!
さくらインターネット株式会社さまのご厚意で、グランフロント大阪のオフィス内を使用させていただいたのですが、参加者からは「オシャレ!」と大好評。とても素敵な会場をお貸しくださって、本当にありがとうございました!
当事者や保護者はもちろん、一般のご参加もあり、色んな立場の方々に不登校や高校中退、ネットやゲーム依存という問題に対して関心を持ってもらえたのではないかと思います。

 
  ゲスト紹介
今回のターニングポイントでは「ゲームとネットの是非」を色んな目線から考えようと、色んな立場のゲストを集めました。
ネットやゲームばかりしている「ハマるヤツ」として3名、子どもにネットやゲームにハマりすぎてほしくない「切実な保護者」を3名、さらに収拾がつかなくなる事態を防ぐべく、司会1名と専門家のコメンテーター2名をまじえて討論を行いました。



 
 
  オープニングトーク


オープニングトークでは、一般社団法人new-look代表の山口真史より「不登校生や高校中退者が、自分らしい生き方を見つけるきっかけを作り、応援する」ことを目指しているnew-lookの活動のこと、またそうした活動のなかで日頃感じている今回のテーマ「ネットやゲーム」に関する思いなどを発信しました


  討論1「ゲームとネット」


子どものころからずっとゲームやネットにのめりこんでいる「ハマるヤツら」チームと、子どもがハマって生活が乱れている「切実な保護者」チームに分かれ、それぞれがネットやゲームに感じていること、それに関連して親に、子に対して思っていることをぶつけあいました。

●team「ハマるヤツら」の意見:
・三上
「19歳でゲームに飽きて死にかけ、無意識に実家に帰り焼きそばを食べていた。」
「いまは生きることが1番で、次がゲームと思う。けど止めれず、生活も大変。」
「小中学生の頃は抑圧され、親への期待を失い、財布からお金も抜いた。」
・QP
「ゲームやネットは自分にとって松葉杖。すべてを委ねるものではない。」
「何時間まで何時までというルールはゲームという行為に合っていない。」
「親が一緒に遊んでくれたらよかったのにと思う。理解や興味がない。」
・ケン
「ネットやゲームは人生そのもの。これがあるから働いてるようなもの。」
「今思えば勉強した方がいい。けど昔に戻ってもやっぱしないと思う。」
「居場所が欲しかった。ネットやゲームの中で生まれる居場所もある。」


●team「切実な保護者」の意見:
・あなぐま
「趣味のレベルじゃなく、依存となるともう手がつけられなくなる。」
「どうしても止めさせたく色々試した。一定時間でロックかけるなど。」
「子どもが一度将棋に誘ってきたがしなかった。一緒にやればよかった。」
・ゆう
「食べる、寝るなど基本的な生活行為も忘れるまでハマってはだめ。」
「子どもは小言が嫌なのか、イヤホンして画面ばかり見ていた。」
「食事のときとか、普通にコミュニケーションをしてほしかった。」
・小枝
「ネットやゲームは率直に言って役に立たず、時間の無駄と思っていた。」
「宿題などちゃんとやればこっちも文句はない。でも約束も守らない。」
「約束守るなど、親が出来てることは子どもにも求めていたと思う。」
 
この討論では、親子それぞれのネットやゲームに対する「ハマる像」のズレや、自分から進んでハマっている人と、ハマっているうちに自分の意志でやったり止めたりがコントロールできなくなっている人とのズレ、といったものも見えてきました。
やがて話は「依存症」「主体性のないハマり方」という状況に対して、どうすれば生活がよりよく変わっていくのかという難問に突入していきます。
 
 
  討論2「生きるために」


依存症とはなんなのか、どうして「ハマるヤツら」の面々は紆余曲折ありながらもいまだにネットやゲームを続けながら生きていけているのか。
親(社会)が求めている「生きる」のスタンダードと本人の考え方や状態との間にどれほどのギャップがあるのか。
普段そこまで意識して突き詰めないポイントについて、両チームで意見を出し合いながら考えてみました。

●team「ハマるヤツら」の意見:
・三上
「自分たちはネットやゲームに依存してる。けど病的じゃない。」
「家を出て行ったのは、実家の居心地が悪かったから。」
「本人が納得のいく生き方ができればいいんじゃないか。」
・QP
「自分の親はネット就活に対し無駄と怒るような人だった。」
「実家で一方的にニート扱いされ続けて嫌になって家を出た。」
「自分が人の親になってみると確かにネットの出会いは怖い。」
・ケン
「彼女との同棲生活のためにというモチベーションはある。」
「彼女ともネットで出会った。ネットでもつながりはできる。」
「生きる目的がなくなると、やる気起きないんじゃないか。」

●team「切実な保護者」の意見:
・あなぐま
「ネットやゲームでの出会いや、つながりには否定的だった。」
「自分で稼いで自分で食べるくらいはしてほしい。」
「保険も税金も自分で払って、ちゃんと生きていってほしい。」
・ゆう
「ネットやゲームばかりでなく、外の世界を知ってほしい。」
「自分が好きなことを楽しめる人生を過ごしてほしいとは思う。」
「まだ職業につながるなら、そればっかりをしててもいい。」
・小枝
「同じ趣味の仲間もいいと思うけど、広い世界を見てほしい。」
「ネットで知識をつけると、口先だけが達者になっていく。」
「自分の体験から得たもので、社会に貢献して生きてほしい。」
 
この討論では、親子の人生観、ネット観、ゲーム観の違いや、働いたり家を出たりする機会の個人差が可視化されていきました。また、それは同時にどう環境を変化していけばいいのか、どんな人がどう関わればいいのか、そういった解決策にも個人差が生まれるということでもあります。
本人にとっての生き方と、親や社会が求める生き方とのギャップ、また依存症という意志ではコントロールできない心身の状態、これら本人の努力だけではどうにもならない問題を解決していくためにはなにが必要なのでしょうか。
 
 
  特別コメンテーターの総括


討論の締めくくりとして、最後は専門家である2名のコメンテーターに内容を総括してもらいました。コメンテーターは以下のように言及しています。
 
●石島洋輔(精神科医)より
 
今まで依存する人、引きこもる人、親子の関わりに悩む人、色んな人を見てきて思うに、親が子どもに向かって一方的になにか言いつけることも、子どもが楽なほう楽なほうへと流されていくことも、これは人間にとって当たり前のこと。
長い人生、誰もが失敗したり、逃げたり、望まない苦労をすることがあるけれど、失敗して受け止めてくれる誰かがいたり、場所があることが一番大切なのではないかと思います。
例えば(三上が)「飢えて死にかけたけど、気づいたら無意識に実家に帰って焼きそばを食べていた」という話。冷蔵庫に冷凍焼きそばがある、そんな家をずっと維持している人がいる。これこそ親以外の誰にもできないことであって、これを親の愛情と言わずしてなんと言えるか。
 
また、医療的な観点から言えば、本人も「こんなことをずっとしてちゃいけない」という思いがあり、それをコントロールできず身体が勝手にやり続けてしまう状態、そして替えが効かないものに芯から漬かっている状態、そうした状態が「依存症」であると言える。
いまや「ハマる大人」チームの面々のハマり方には「自分は好きでやってるんだ」という主体性があり、罪悪感に囚われてもいない。それはたとえネットやゲームにハマっている(依存している)としても、医療的には「依存症である」とは言えない。
 
けれど「ハマる大人」チームの人生にも、子どものころから今まで沢山の分岐点があり、健康なハマり方ではない時期もあったと思う。紆余曲折あって「いま生きていけてる」のであり、昨今のネットやゲームの嗜好性の高さ、身近さから言えば、ほんの少しのきっかけで「依存症」に陥ったとしてもおかしくはない。
誰もがネットやゲームに主体的にハマることができれば、それもひとつの生き方だと思うが、依存症という望まない生き方につながる落とし穴、罠も、いまの時代の暮らしのなかには沢山あるということに気をつけて、生きていってほしいと思います。
 


●森田泰暢(経済学博士)より
 
ゲーム研究者のイェスパーによれば、人々がゲームというものをイメージするとき、そこには「ゲームとプレイヤーという視点」「プレイヤーと周囲の人という視点」といった視点の違いが存在するという。
それに倣えば、今回の討論における「ハマるヤツら」は、ゲームとプレイヤー(子ども)との関係性を基準にして、「切実な保護者」は、プレイヤー(子ども)と周囲の人(親や社会)との関係性を基準にして、ネットやゲームの功罪を見つめていたように感じる。
そうしたそもそもの視点の違いが、ひいてはネットやゲームにもつイメージの違い、ハマることに対する是非の違い、話の前提や論点のズレに現れているような気がした。
 
自身が勤める福岡大学がある福岡市では、e-Sportsを推進しており、ゲーム関係者の出入りが盛んなので、自身もメーカーの人と話す機会が沢山ある。ネットやゲームはいまや大きな市場をもつ商品で、メーカーも競合商品に負けないよう「より人を魅了し釘付けにできるゲーム」を目指し商品開発を行っているのが実情。
このような競争によって進化したコンテンツというものは、そのユーザーが大人か子どもかに関係なく、人間である以上はハマってしまって当然というレベルの代物であり、時間がありあまる小さな子どもは、なおのことハマりやすいと言える。
 
そこにきて親や社会は、人とコミュニケーションをとろうとしない、約束を守らないといった本人の生活態度や、それによって陥った悪い状況に対して「自業自得だ」「ネットやゲームがそもそも悪」として話を進めてしまいがち。
医療的な視点から「依存症」の話が挙がったが、本人たちも全てを望んでそうなったのではない。一方的に責任を問うのもかわいそうな話と思う。色んな目線から問題の本質を見たうえで、社会みんなで考えて環境をよくしていくべきなのだと思う。
 
 
  アフタートーク


討論会が終わったあとは、ゲストや参加者同士で自由に話ができるアフタートークへ。ネットやゲームのこと、家族と生活のこと、それぞれの知識や経験をシェアしたり、一緒にこうした問題について話し合い、解決策を考える貴重な時間となりました。
 
 
  参加者の方々の考えや思い


今回はアンケートやアフタートークを通じ、参加者の方がイベントへ参加する前にもっていた「ネットやゲーム」の印象や、イベントを体験してみてから思ったことなどを聞いてみることができました。

イベントへ参加する前にもっていた印象については、
 
「趣味程度ならいいけれど、依存はよくない」
「生活を壊すし、人を撃つなど過激な表現も」
 
というネガティブなものと
 
「楽しいし、人と遊んだりしてつながれる」
「おもしろく、便利で、なくてはならない」
 
というポジティブなもので綺麗に二分されていました。
ネガティブの多くは保護者の方で、ポジティブの多くは本人の傾向があります。
 
イベントを体験してみてから思ったことについては
 
「依存症で出口が見えず悩む人は自分1人じゃないと思えた」
「今まで否定していたけど、子どもの気持ちを想像できた」
「ネットやゲームに人を依存させて収益を得るメーカーは悪」
「趣味と依存は線引きが難しいけど、注意する意識が必要」
「ネットやゲームが絶対的にダメなものではないと解った」
「考え方次第で変わる状況もあるのかもしれないと思った」
「依存症に陥った人へのアプローチのむずかしさを感じた」
「自分がハマっても意外となんとかなりそうな気がしてきた」
 
など、さまざまなことを感じたり考えていただけたようです。ネットやゲームの是非については賛否両論別れるところでありますが、それでも考え方が少しだけ変化した、新しい発見があった、といった声を沢山いただくことができ、イベントを実施してよかったと感じました。
 
 
  イベントを終了して…


全体的には好評で終えることができた今回のターニングポイントですが、討論のテーマに対して時間が足りなかった点、司会を中継して進行することで両チームが組み合う状況が生まれにくかったことなど、内容の反省点もあったと思います。

またゲストたちの視点や考え方のギャップを可視化することに重きをおいたため、実際深刻な依存症に陥ったときの具体的対処や、専門的知識についても、そこまでじっくり触れることができなかったため、正解がなく腑に落ちない感覚を持たれた方も居たのではないかと思います。
しかしコメンテーターのまとめにもあったように

・世の中にはさまざまな立場の人があり、ハマる人、保護者、ネットやゲームを供給するメーカー、それぞれの思惑や実態があるということ。
・何か失敗したり落ち込むことがあっても、ドン底から持ち直すための救いとなれる人や場所が必要であること。
・個人だけではどうこうできない問題について、社会みんなが一緒になって考えることが求められること。
 
こうしたことは確かな真理であるように思われました。ネットやゲームや依存に関する相談も依然多いため、また機会があれば、こうしたイベントなどの形でも、有用な知識を知ったり、考えを整理して広げることのできる場を作っていければと思います。
 
それでは、会場をお貸しくださったさくらネットインターネット株式会社さま、登壇したゲストの方々、運営を手伝ってくれたスタッフの皆さま、イベントに来てくださった参加者の方々、すべての方へ。「turning point 2019 - ゲームとネットで人生どうなる!?」の開催にご協力、ご参加いただき、まことにありがとうございました!

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