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平成31年度第1回親の会

先日6月15日土曜日に西宮市交流センターにて、塾生の保護者の方を対象に親の会を実施しました。当日は雨の中、多くの保護者の方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。
その様子を少しだけご紹介します!

今回のテーマは、進路。ということで前半は、卒塾生の進路例をご紹介しました。
高校に行っていると「あの先輩〇〇大に行くんだってー」なんて話を聞いて、自分の進路を具体的にイメージしやすくなったりしますね。TOB塾はそのような機会が少ない塾生もいますので、今までの塾生はどんな経緯でどんな進路を選んでいったのか、可能なかぎり具体的にお話しさせていただきました。
最初はみなさん緊張気味の空気でしたが、リアルな進路選択の経緯を聞いて、なるほどーといった様子で頷いて下さる方もいらっしゃいました。今回は「そりゃあこの子だったら受かるだろうけど、うちの子の参考にはならないかな」ということのないよう、担当スタッフが進路例選びにも配慮しました。身近なこととして感じていただけたら幸いです。



後半はフリートーク。今回は塾生の年齢別で、中学生・高校生・受験生に分かれてお話ししていただきました。フリートークでは、ご家庭での様子や具体的な心配事などが出てくる中で、あるある!と共感し合ったり、こう対応してきたよ!という経験談を共有し合ったり。
フリートークは40分でしたが、終了後もお話しされている姿も見られました。保護者さんからは、普段似た状況にある者同士で話す機会がないけど、今日話してみてひとりじゃないと思えた、というお声もいただき、このような時間をつくってよかった!と感じました!

今回参加してくださった保護者のみなさま、お天気の悪いなか足を運んでくださり、本当にありがとうございました。
今後も親の会は定期的に実施していく予定ですので、また是非ご参加ください!

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turning point 2019 終了!

こんにちわ。TOB塾スタッフの三上です。今日は3月23日(土)に開催された、年に一度の恒例イベント「ターニングポイント2019」のご報告をしたいとおもいます。



 
  今年のテーマは「ゲームとネット」!
不登校や高校中退を経験して大人になった人と、いままだ悩める状況にある当事者や保護者の人とで、色んな知識や思いをシェアしようという目的で毎年開催されているターニングポイント。
今年は「ゲームとネットで人生どうなる!?」と題し、ゲームやネットにハマりまくって大人になった人たちと、子どもがそうなりそうで悩んでいる保護者の人とで、ゲームやネットにハマる人生の是非を語り合いました。

 
  今年も多数の人にご来場いただきました!

 
今年度の来場者は、前年度と同じくらいで約60名ほど。たくさんのご来場ありがとうございました!
さくらインターネット株式会社さまのご厚意で、グランフロント大阪のオフィス内を使用させていただいたのですが、参加者からは「オシャレ!」と大好評。とても素敵な会場をお貸しくださって、本当にありがとうございました!
当事者や保護者はもちろん、一般のご参加もあり、色んな立場の方々に不登校や高校中退、ネットやゲーム依存という問題に対して関心を持ってもらえたのではないかと思います。

 
  ゲスト紹介
今回のターニングポイントでは「ゲームとネットの是非」を色んな目線から考えようと、色んな立場のゲストを集めました。
ネットやゲームばかりしている「ハマるヤツ」として3名、子どもにネットやゲームにハマりすぎてほしくない「切実な保護者」を3名、さらに収拾がつかなくなる事態を防ぐべく、司会1名と専門家のコメンテーター2名をまじえて討論を行いました。



 
 
  オープニングトーク


オープニングトークでは、一般社団法人new-look代表の山口真史より「不登校生や高校中退者が、自分らしい生き方を見つけるきっかけを作り、応援する」ことを目指しているnew-lookの活動のこと、またそうした活動のなかで日頃感じている今回のテーマ「ネットやゲーム」に関する思いなどを発信しました


  討論1「ゲームとネット」


子どものころからずっとゲームやネットにのめりこんでいる「ハマるヤツら」チームと、子どもがハマって生活が乱れている「切実な保護者」チームに分かれ、それぞれがネットやゲームに感じていること、それに関連して親に、子に対して思っていることをぶつけあいました。

●team「ハマるヤツら」の意見:
・三上
「19歳でゲームに飽きて死にかけ、無意識に実家に帰り焼きそばを食べていた。」
「いまは生きることが1番で、次がゲームと思う。けど止めれず、生活も大変。」
「小中学生の頃は抑圧され、親への期待を失い、財布からお金も抜いた。」
・QP
「ゲームやネットは自分にとって松葉杖。すべてを委ねるものではない。」
「何時間まで何時までというルールはゲームという行為に合っていない。」
「親が一緒に遊んでくれたらよかったのにと思う。理解や興味がない。」
・ケン
「ネットやゲームは人生そのもの。これがあるから働いてるようなもの。」
「今思えば勉強した方がいい。けど昔に戻ってもやっぱしないと思う。」
「居場所が欲しかった。ネットやゲームの中で生まれる居場所もある。」


●team「切実な保護者」の意見:
・あなぐま
「趣味のレベルじゃなく、依存となるともう手がつけられなくなる。」
「どうしても止めさせたく色々試した。一定時間でロックかけるなど。」
「子どもが一度将棋に誘ってきたがしなかった。一緒にやればよかった。」
・ゆう
「食べる、寝るなど基本的な生活行為も忘れるまでハマってはだめ。」
「子どもは小言が嫌なのか、イヤホンして画面ばかり見ていた。」
「食事のときとか、普通にコミュニケーションをしてほしかった。」
・小枝
「ネットやゲームは率直に言って役に立たず、時間の無駄と思っていた。」
「宿題などちゃんとやればこっちも文句はない。でも約束も守らない。」
「約束守るなど、親が出来てることは子どもにも求めていたと思う。」
 
この討論では、親子それぞれのネットやゲームに対する「ハマる像」のズレや、自分から進んでハマっている人と、ハマっているうちに自分の意志でやったり止めたりがコントロールできなくなっている人とのズレ、といったものも見えてきました。
やがて話は「依存症」「主体性のないハマり方」という状況に対して、どうすれば生活がよりよく変わっていくのかという難問に突入していきます。
 
 
  討論2「生きるために」


依存症とはなんなのか、どうして「ハマるヤツら」の面々は紆余曲折ありながらもいまだにネットやゲームを続けながら生きていけているのか。
親(社会)が求めている「生きる」のスタンダードと本人の考え方や状態との間にどれほどのギャップがあるのか。
普段そこまで意識して突き詰めないポイントについて、両チームで意見を出し合いながら考えてみました。

●team「ハマるヤツら」の意見:
・三上
「自分たちはネットやゲームに依存してる。けど病的じゃない。」
「家を出て行ったのは、実家の居心地が悪かったから。」
「本人が納得のいく生き方ができればいいんじゃないか。」
・QP
「自分の親はネット就活に対し無駄と怒るような人だった。」
「実家で一方的にニート扱いされ続けて嫌になって家を出た。」
「自分が人の親になってみると確かにネットの出会いは怖い。」
・ケン
「彼女との同棲生活のためにというモチベーションはある。」
「彼女ともネットで出会った。ネットでもつながりはできる。」
「生きる目的がなくなると、やる気起きないんじゃないか。」

●team「切実な保護者」の意見:
・あなぐま
「ネットやゲームでの出会いや、つながりには否定的だった。」
「自分で稼いで自分で食べるくらいはしてほしい。」
「保険も税金も自分で払って、ちゃんと生きていってほしい。」
・ゆう
「ネットやゲームばかりでなく、外の世界を知ってほしい。」
「自分が好きなことを楽しめる人生を過ごしてほしいとは思う。」
「まだ職業につながるなら、そればっかりをしててもいい。」
・小枝
「同じ趣味の仲間もいいと思うけど、広い世界を見てほしい。」
「ネットで知識をつけると、口先だけが達者になっていく。」
「自分の体験から得たもので、社会に貢献して生きてほしい。」
 
この討論では、親子の人生観、ネット観、ゲーム観の違いや、働いたり家を出たりする機会の個人差が可視化されていきました。また、それは同時にどう環境を変化していけばいいのか、どんな人がどう関わればいいのか、そういった解決策にも個人差が生まれるということでもあります。
本人にとっての生き方と、親や社会が求める生き方とのギャップ、また依存症という意志ではコントロールできない心身の状態、これら本人の努力だけではどうにもならない問題を解決していくためにはなにが必要なのでしょうか。
 
 
  特別コメンテーターの総括


討論の締めくくりとして、最後は専門家である2名のコメンテーターに内容を総括してもらいました。コメンテーターは以下のように言及しています。
 
●石島洋輔(精神科医)より
 
今まで依存する人、引きこもる人、親子の関わりに悩む人、色んな人を見てきて思うに、親が子どもに向かって一方的になにか言いつけることも、子どもが楽なほう楽なほうへと流されていくことも、これは人間にとって当たり前のこと。
長い人生、誰もが失敗したり、逃げたり、望まない苦労をすることがあるけれど、失敗して受け止めてくれる誰かがいたり、場所があることが一番大切なのではないかと思います。
例えば(三上が)「飢えて死にかけたけど、気づいたら無意識に実家に帰って焼きそばを食べていた」という話。冷蔵庫に冷凍焼きそばがある、そんな家をずっと維持している人がいる。これこそ親以外の誰にもできないことであって、これを親の愛情と言わずしてなんと言えるか。
 
また、医療的な観点から言えば、本人も「こんなことをずっとしてちゃいけない」という思いがあり、それをコントロールできず身体が勝手にやり続けてしまう状態、そして替えが効かないものに芯から漬かっている状態、そうした状態が「依存症」であると言える。
いまや「ハマる大人」チームの面々のハマり方には「自分は好きでやってるんだ」という主体性があり、罪悪感に囚われてもいない。それはたとえネットやゲームにハマっている(依存している)としても、医療的には「依存症である」とは言えない。
 
けれど「ハマる大人」チームの人生にも、子どものころから今まで沢山の分岐点があり、健康なハマり方ではない時期もあったと思う。紆余曲折あって「いま生きていけてる」のであり、昨今のネットやゲームの嗜好性の高さ、身近さから言えば、ほんの少しのきっかけで「依存症」に陥ったとしてもおかしくはない。
誰もがネットやゲームに主体的にハマることができれば、それもひとつの生き方だと思うが、依存症という望まない生き方につながる落とし穴、罠も、いまの時代の暮らしのなかには沢山あるということに気をつけて、生きていってほしいと思います。
 


●森田泰暢(経済学博士)より
 
ゲーム研究者のイェスパーによれば、人々がゲームというものをイメージするとき、そこには「ゲームとプレイヤーという視点」「プレイヤーと周囲の人という視点」といった視点の違いが存在するという。
それに倣えば、今回の討論における「ハマるヤツら」は、ゲームとプレイヤー(子ども)との関係性を基準にして、「切実な保護者」は、プレイヤー(子ども)と周囲の人(親や社会)との関係性を基準にして、ネットやゲームの功罪を見つめていたように感じる。
そうしたそもそもの視点の違いが、ひいてはネットやゲームにもつイメージの違い、ハマることに対する是非の違い、話の前提や論点のズレに現れているような気がした。
 
自身が勤める福岡大学がある福岡市では、e-Sportsを推進しており、ゲーム関係者の出入りが盛んなので、自身もメーカーの人と話す機会が沢山ある。ネットやゲームはいまや大きな市場をもつ商品で、メーカーも競合商品に負けないよう「より人を魅了し釘付けにできるゲーム」を目指し商品開発を行っているのが実情。
このような競争によって進化したコンテンツというものは、そのユーザーが大人か子どもかに関係なく、人間である以上はハマってしまって当然というレベルの代物であり、時間がありあまる小さな子どもは、なおのことハマりやすいと言える。
 
そこにきて親や社会は、人とコミュニケーションをとろうとしない、約束を守らないといった本人の生活態度や、それによって陥った悪い状況に対して「自業自得だ」「ネットやゲームがそもそも悪」として話を進めてしまいがち。
医療的な視点から「依存症」の話が挙がったが、本人たちも全てを望んでそうなったのではない。一方的に責任を問うのもかわいそうな話と思う。色んな目線から問題の本質を見たうえで、社会みんなで考えて環境をよくしていくべきなのだと思う。
 
 
  アフタートーク


討論会が終わったあとは、ゲストや参加者同士で自由に話ができるアフタートークへ。ネットやゲームのこと、家族と生活のこと、それぞれの知識や経験をシェアしたり、一緒にこうした問題について話し合い、解決策を考える貴重な時間となりました。
 
 
  参加者の方々の考えや思い


今回はアンケートやアフタートークを通じ、参加者の方がイベントへ参加する前にもっていた「ネットやゲーム」の印象や、イベントを体験してみてから思ったことなどを聞いてみることができました。

イベントへ参加する前にもっていた印象については、
 
「趣味程度ならいいけれど、依存はよくない」
「生活を壊すし、人を撃つなど過激な表現も」
 
というネガティブなものと
 
「楽しいし、人と遊んだりしてつながれる」
「おもしろく、便利で、なくてはならない」
 
というポジティブなもので綺麗に二分されていました。
ネガティブの多くは保護者の方で、ポジティブの多くは本人の傾向があります。
 
イベントを体験してみてから思ったことについては
 
「依存症で出口が見えず悩む人は自分1人じゃないと思えた」
「今まで否定していたけど、子どもの気持ちを想像できた」
「ネットやゲームに人を依存させて収益を得るメーカーは悪」
「趣味と依存は線引きが難しいけど、注意する意識が必要」
「ネットやゲームが絶対的にダメなものではないと解った」
「考え方次第で変わる状況もあるのかもしれないと思った」
「依存症に陥った人へのアプローチのむずかしさを感じた」
「自分がハマっても意外となんとかなりそうな気がしてきた」
 
など、さまざまなことを感じたり考えていただけたようです。ネットやゲームの是非については賛否両論別れるところでありますが、それでも考え方が少しだけ変化した、新しい発見があった、といった声を沢山いただくことができ、イベントを実施してよかったと感じました。
 
 
  イベントを終了して…


全体的には好評で終えることができた今回のターニングポイントですが、討論のテーマに対して時間が足りなかった点、司会を中継して進行することで両チームが組み合う状況が生まれにくかったことなど、内容の反省点もあったと思います。

またゲストたちの視点や考え方のギャップを可視化することに重きをおいたため、実際深刻な依存症に陥ったときの具体的対処や、専門的知識についても、そこまでじっくり触れることができなかったため、正解がなく腑に落ちない感覚を持たれた方も居たのではないかと思います。
しかしコメンテーターのまとめにもあったように

・世の中にはさまざまな立場の人があり、ハマる人、保護者、ネットやゲームを供給するメーカー、それぞれの思惑や実態があるということ。
・何か失敗したり落ち込むことがあっても、ドン底から持ち直すための救いとなれる人や場所が必要であること。
・個人だけではどうこうできない問題について、社会みんなが一緒になって考えることが求められること。
 
こうしたことは確かな真理であるように思われました。ネットやゲームや依存に関する相談も依然多いため、また機会があれば、こうしたイベントなどの形でも、有用な知識を知ったり、考えを整理して広げることのできる場を作っていければと思います。
 
それでは、会場をお貸しくださったさくらネットインターネット株式会社さま、登壇したゲストの方々、運営を手伝ってくれたスタッフの皆さま、イベントに来てくださった参加者の方々、すべての方へ。「turning point 2019 - ゲームとネットで人生どうなる!?」の開催にご協力、ご参加いただき、まことにありがとうございました!

不登校は人生のとおり道第2回 終了!

こんにちわ。TOB塾スタッフの三上です。今日は先日2月23日(土)、西宮市民会館で実施した「不登校は人生のとおり道第2回」に関してご報告いたします。
 

  前回に引き続き満員御礼!


第1回(11月)は定員の40名をこえる沢山の申込をいただいたこのイベント。今回は定員を55名に拡張いたしましたが、それでもなお定員を超える応募をいただく結果となりました。不登校に関する切実な悩みをもった人たちが自分以外にも沢山いるのだということを、色んな方に感じていただけたのではないかなと思います。

第1回(11月)では「不登校は恥ずかしくない!」をテーマに、NPO法人あんずぽこ代表の河村夏代さんの講演や、保護者同士の交流会を通じて「不登校という状況や言葉を後ろめたく感じることから生まれる二次的な問題や、それ避けるために不登校というものをどう受け止めればよいのか」といったことをみんなで一緒に考えました。
そんな前回の流れを引き継ぎつつ、今回は「不登校からでも進んでいける!」をテーマに、一般社団法人new-look(TOB塾)代表の山口真史の講演や、ブース相談会を通じて「不登校からの進路選択を考えるとき、親は子どもに対してどのような姿勢で向き合えばよいのか、なにを切り口に進路を考えてゆけばよいのか、また具体的な選択肢としてどのような進路がありえるのか」といったことをみんなで一緒に学びました。


 
  講演「不登校からでも進んでいける!」

講演ではTOB塾代表の山口が、今まで関わってきた不登校の子どもたちの事例も交えつつ、不登校の子どもたちを応援してきたノウハウから「子どもの進路」を考えるときの大切なポイントや、具体的な年齢ごとの選択肢などを発信しました。イベントに来られなかった方へ向けて講演内容を以下にまとめましたのでご覧ください。

 
  進路に関する大原則
● 目標は「本人が生きていけるようになる」こと
 
学校でも、学校外でも子育ての目標は「本人が生きていけるようになる」こと。これからの変化に富んだ時代、予想がつかない社会のなかで生きていく力を育てることこそが重要。親はそうした時代の流れや社会の変化に対して広い視野をもち、人生の選択肢に関して日ごろから知識を集めておくのがよい。
 
● あくまでも本人の意思を大切にしたい
 
本人が「自分はこうしたいのかも」と気づけたり、意思が芽生えるきっかけとなるような刺激を与えてくれる存在は大切。本人の意思が出てきた時に、拾い上げられて応援してくれる存在も同じくらい大切。親がこの両方になれれば、子どもは安心して進んでいくことができる。親の個人的な目線・価値観は一旦横に置いておいてよい。
 
● ただし本人は自己分析どころではない
 
親や先生から「これからどうするの?」「なにかしたいことは?」といちいち聞かれなくても、本人もいまの状況を「なんとかしたい」と思っていることが大半。親の希望は子どもに押しつけずに、親子の関係性を拗らせないことが大切。
言葉にならないことは言葉にならない。「どうして行かないの?」など聞いても、不登校の理由は本人も分からない、言葉にできない場合が多い。無理やり答えを出そうとしても、無理やり作ったような理屈や理由しか出てこない。
親子は良くも悪くも距離感が近く、話しづらい話題もあったりする。親子それぞれに、ほどよい距離感で話せる第三者と話してみることも有効。
 
● いろいろ言いすぎると殻にこもって当然
 
毎日思いつきで「どうするの?」「こんな進路あるよ」など聞きまくるのはNG。進路の話はそうした場や空気をしっかり作って、時間を決めて話す。メリハリをつけること。普段の生活の時間には、誰からも追及されず安心して過ごせる時間があったほうがよい。
親もそうであるように、子ども自身にも答えや正解にたどり着けないという感覚があり、不安を常に感じている。そこへさらに親の不安が伝わると、子どもの不安をさらに煽ってしまう。「この子はこれからどうするんだろう」「この子の気持ちを確かめたい」と思って子どもに言葉を求めると逆効果。本人が一番「なんとかしたい」「ふつう以上にやっていきたい」と思っている。
 
 
  小中学校の年代では
● 趣味や興味から、知識と基礎能力を育てる

勉強や進学はあくまで知識を広げ、読解力や暗記力といった基礎能力を育てる一つのきっかけに過ぎない。そうした基礎のうえに「生きるための考え方」があり、それは趣味であろうと仕事であろうと勉強であろうと、着実に物事を進めていくためには共通して利用できる考え方であったりする。
 
例:着実に進めるための考え方の例
 ①【自己の分析】現状を知る・自分を知る
 ②【目標の設定】目指す場所を知る
 ③【計画の想定】そこまでの道のりを考える
 ④【計画の実行】道中のハードルを理解してクリアしていく
 
例のような習慣が一度できれば、どんな分野に取り組むときにも応用がきく。そのきっかけが勉強でなくゲームや音楽などの趣味だったとしてもなにも問題はない。親としてはそういった趣味に対して、子どもがもつ世界観や価値観を理解できるように努め、子どもと同じ目線で目標を目指す並走者や、応援者になれることのほうが後々の利益につながる。
 
● 不安や心配が募ったときは相談しよう

・担任の先生(学校)
・こども未来センター
・フリースクール・親の会など民間の団体
 
相談相手自身の考え方も千差万別。話をしてみて納得度の高い相手とつながるのがよい。
 
 
  高校以上の年代では
TOB塾では高校年代以上の塾生も多いが、人それぞれに求めるものは違う。高校年代以上では、求めるものに応じて柔軟に進路設計できるので自由度が高い。どんな選択肢を使って、何をするのかについても、高校以上の年代であれば、小中年代よりも自力で判断して決定できるケースが多い。とりあえず先にコレをやってみて、その後のことは後から考えるといったことも可能。
 
● 学歴(高卒歴)がほしい+学園生活を楽しみたい
通学コースの通信高・定時高(・全日高)など
(3年在籍:74単位取得で卒業)
 
● 学歴(高卒歴)だけほしい
状況に合った通信制高校
保険で高卒認定もあり(単位読み替え可能)
 
●手っ取りばやく、最終学歴を回収したい
高卒認定→専門学校・大学へ
 
●とりあえずお金を稼ぎたい
高卒認定→就職・バイトへ
 
●趣味(好きなこと)をやっていたい
トコトンやる→その道へ就職
 
 
  まとめ
親が子どもへの期待を膨らませたり、子どもの言うことすることに一喜一憂すると、お互い悪影響を与え合うことが多い。子どもが思い立ってなにか始めても、途中で立ち止まることもある。親が落ち着いて構えていることで、子どもが自分の行動によって得られた結果について、余裕をもって振り返りや後悔がしやすい。「期待せずに信じて待つ」というスタンスが重要。
いろんな考え方やいろんな人(親友達、先生、支援団体の人たちなど)に触れつつ、「自分のため⇔子どものため」というバランスを意識して見守っていく姿勢も大切。親も一人の人間。自分自身の人生を楽しんだっていい。親が重苦しい顔をしていては、家自体が重苦しい場所になってしまい、子どもにとってもよくない状況へとつながっていきやすい。

 
 
  市立や県立の機関もゲスト参加


講演とブース相談会の合間には、西宮市立こども未来センターの繁田さんより、西宮市が取り組んでいる不登校支援に関する情報発信として、こども未来センターとあすなろ学級(適応指導教室)についてのご説明をいただきました。ありがとうございます。
西宮市立こども未来センターでは、私たちのような民間団体に関する資料をセンター内に設置していただいたり、不登校のお悩み相談に来た方に対し、悩みの内容に応じて関連のある民間団体の情報を発信いただいたりしています。
これからも市と民間とがそれぞれの強みを活かしあい、不登校で悩む多くの方をしっかりと支えていけるよう、連携を強めていければと思います。



さらに兵庫県立神出学園さんもゲストとして出演してくださいました。ありがとうございます。兵庫県立神出学園は、神出町の豊かな自然に囲まれた寮での共同生活を通じて、不登校を体験した子どもたちが、ゆっくりと自分を見つめ直しながら過ごせる公立のフリースクールです。創立20周年を迎えた歴史あるスクールなのですが、神戸の都心からは少し離れた場所ということもあり、初めて名前を聞いたという方も多かったのではないでしょうか。
今回は学園で指導員を務める赤井先生から、学校のことから学校で過ごしている子どもたちのこと、それぞれの進路のことなどをスライドを交えてとても丁寧に説明いただきました。


 
    
  後半はブース相談会!


後半はブース相談会。にしのみや子どもと学びネットワークからは【TOB塾・あんずぽこ・とことこクラブ】、ゲストからは【神出学園】さん、またTOB塾の相談員による【フリースクール/通信高校総合】の計5ブースが設置されました。


限られた時間ではありましたが、参加された皆さんがそれぞれ必要としている情報に応じたブースをご自由にお回りいただき、知りたいことを質問されたり、現状に関する相談をされていました。



一人ひとりの方に丁寧な個別相談が行えるのが理想ではあるのですが、人員と時間の都合上、集団相談のような形式となったブースもあるなど歯がゆい状況ではありましたが、話し足りない、聞き足りない、という方には後日の個別相談をご案内するかたちとさせていただきました。
 

 
もっと情報が得たいという方は、是非各団体の相談窓口をご利用くださいませ。TOB塾でも軽いメール相談、電話相談、また初回の対面相談は無料で実施しております。ページ下部のお問い合わせボタンより、気軽にお問い合わせください。
 


 
  今後の展望について


沢山の方の応援とお力があって実施することのできたこの「不登校は人生のとおり道」。家庭教育講座という枠組みのなかで、西宮市共催のもと、全2回の実施予定ではありましたが、各回のアンケートには「ぜひ継続的に実施してほしい」「またやるときは教えてほしい」という声も多数寄せられています。
正直この2回、私たちが当初想定していたよりも遥かに多くの参加と反響をいただいております。市に共催いただいて、市民の方に声をかけるだけでも、不登校で悩む人がこんなに集まるんだという事実を目の当たりにし、私たち民間団体の平時の発信力の不足を痛感しています。
と同時に、こうした状況を少しでも、少しずつでもよくしていくために、今回のように市や行政に協力をお願いしながらも、よりにしのみや子どもと学びネットワークは、一つの大きな組織として力をつけていかなくてはならないと、決意を新たにすることができました。
第3回の開催は現在未定ではありますが、皆さまの声と反響を真摯に受け止め、イベントの継続についてこれから検討をしてまいりたいと思います。
 
それでは、ご参加くださった方々、またご協力くださった方々、誠にありがとうございました!


塾の近況と、チャリティーパーティーのお知らせ!

こんにちわ。TOB塾スタッフの三上です。今日は早朝に雪が降っていたようで、一段と冷える一日となりそうです。寒さのピークもこれが最後であってほしいですね…。塾でも今年は「となりの人間国宝」の放送をはじめ、はやくも色んな出来事がありました。まずは塾の近況からお伝えしていきたいと思います。

  TOB塾の近況
さて、先月放送の「となりの人間国宝」でTOB塾がとりあげられて以来、塾への相談や入塾がいつもより増え、テレビというメディアの影響力を改めて感じています。中学生から20代まで幅広い年齢の方からお問い合わせをいただいているのですが、色んな人に「相談してみよう」と思ってもらえるよう、ボーダレスな雰囲気を大切にしてきたTOB塾にとっては、とても嬉しいことです。



TOB塾ではその日、塾に居る人たちが出席板で一覧できるよう、出席表示用のカードを一人ひとり作成しています。なので、入塾が増えるのに合わせてカードの数も増えていくのです。ちなみに上の写真はとある新入塾生のカード。推しキャラとのこと。これから出席板もより賑やかになっていきそうです。

人の増加に伴い、塾の内装も再整備を進めています。2Fは授業室と自習室のレイアウトを整理し、1Fは事務所とダイニングの間にあったドアを取り払い、色んな人がふらふらっと出入りできるように。よく授業の前後に事務室でスタッフとおしゃべりしていた塾生も、早速1Fのダイニングでマッタリしていました。落書きをしていたようで、覗き込んで見たのですが、たいへんフリーダムでのびのびした絵を書いていました。Think Outside the Box。



さて、新しい塾生たちがポツポツと現れている一方、今年受験の塾生たちは一般入試ラッシュ真っただ中です。受験直前にもまして心身が大変な時期ですが、あとひとふんばり。これまでしてきたこと、これから出てくる結果、しっかり受け止められるよう、変わらず寄り添っていきたいと思います。



  LUSHチャリティーパーティー


不登校や高校中退などの経歴に捉われず、前向きに働いていけるような職場を紹介できればと、今年度からnew-look(TOB塾)が始動した新事業TOBIT(トビット)。そんなTOBITに助成くださっている株式会社ラッシュジャパンさまが企画されるチャリティーパーティーに、2/16・2/17の二日間、パートナー団体として参加いたします!

場所はLUSH神戸三宮店。昨年4月にオープンしたばかりの、日本最大級の路面店です。イベントは昼の1時から夕方の5時まで行われておりますので、お近くに御用の方は、是非是非お立ち寄りください!

イベント名:
LUSHチャリティーパーティー

内容:
十人十色の「背景」
自分が、友達が、家族が「学校のこと」「将来のこと」で悩んでいたら…。力になります。アクティビティを交えながら一緒にお話ししましょう。

日時:
2/16(土)・2/17(日)
午後1時~午後5時

会場:
LUSH神戸三宮店(クリックで店舗ページに移動)

問い合わせ:
LUSH神戸三宮店
TEL 078-393-5020

不登校は人生のとおり道 第1回終了

こんにちわ。TOB塾スタッフの三上です。
先週末の11月17日、西宮市で活動する4団体の合同イベント「不登校は人生のとおり道」を実施いたしました。




第1回は、そもそも不登校という状態をどう捉えたらいいのか、どう向き合っていけばいいのか、を一緒に集まって考えるというテーマに沿って、NPO法人あんずぽこ理事長の河村夏代さんによる基調講演ののち、集まった参加者同士で話ができる交流会を実施しました。





会場に集まったのは40名をこえる保護者さん達。演台へと向けられたその眼差しはたいへん切実で、お子さまを思う気持ちが痛いほど伝わってきます。そんな思いに応えるようとされる河村先生の講演も素晴らしく、不登校の増加とその背景にある社会状況などを冷静に捉えつつ、当事者や家族の目線に立ち、一人ひとりが自分の人生と向き合いながらも、孤立せず堂々と生きていくこと、よりよい道を考えていくことの大切さを訴える内容でした。



● 内容がとてもわかりやすく、参考になった
● 不登校に対する考え方がすごく共感できた
● 不登校のことを真剣に考えていることが伝わってきた
など好評を多くいただいたほか、なかには涙ながらに聴いておられた保護者さんもあり、皆さんの心に響く講演をお届けできたことを、主催としてたいへん嬉しく思っています。講師の河村先生、素晴らしい講演をありがとうございました。





後半の交流会は45分という限られた時間ではありましたが、どのテーブルも活発に会話がなされていたようでした。心ゆくまで話せるとはいかないまでも「自分以外にも沢山の人が悩んだり試行錯誤しているんだ」ということが、あの光景から、会場の温度から、直接肌で感じられたのではないかと思います。あっという間の45分で「もう少し時間があれば…」と感じられた方も多かったのではないかと、少し悔やまれます。



会が終わったあとも、まだまだ沢山の方々が会場に残り、お互いのことを話されたり、情報を教えあったりしていました。これがきっかけで、これから先も誰かに相談したり、誰かと話したりする機会ができ、個々それぞれが向き合っていかないとならない不安や悩みはありながらも、みんなで一緒に考えて進んでいける環境が広がっていけばと思います。このイベントでの体験が、参加者の皆さまにとって少しでも今後によい影響を与えられたら幸いです。

また、定員の都合で参加をお断りさせていただいた方、定員をお譲りいただいた方には、たいへん申し訳ありませんでした。次回、第2回は2月の開催を予定しておりますが、会場規模を拡大するなどして、なるべくこうした状況を避けられるよう改善してゆきたいと思います。第2回は詳しい日程が決まり次第、メールやブログで告知いたします。

それでは今回は沢山のご参加をいただき、本当にありがとうございました。またイベントの開催にご協力いただいたたくさんの方々にも、お礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

それではまた次の記事で!

勉強会と京都南教室

こんにちわ。TOB塾スタッフの三上です。もう金木犀の開花がピークのようで、どこを歩いても香りが鼻に入ってきます。すっかり秋ですね。

さて、先日はTOB塾京都南教室の阪本教室長を講師に招いてスタッフの勉強会を実施しました。テーマは「知的財産権(人の幅広い創造活動の成果[発明、著作物など]を保護する権利)」について。



実は阪本氏、かねてより弁理士(知的財産権に関する業務を行う専門士)の資格をとるためにずっと勉強しております。近年では肖像権などの人格権と同様に、知的財産権も生活の身近にある重要な権利だということで、今回はTOB塾のスタッフたちにもその知識を分けていただこうという企画です。具体的な事例やクイズなども交え、丁寧に解説してもらいました。

今の時代、会社ではなく個人や友人同士のグループで生計を立てる人も増えています。塾生たちの世代にとって身近なもので言えば、動画配信やネットサークル活動などがあるでしょうか。いずれも昔にはなかった、新しい時代の働き方と言えます。社会に生きる一人ひとりにビジネス・経済・権利・法律に関する深い知識が求められる時代が近づいてきているなか、そうしたことが勉強できる機会の価値は高いのではないかと感じた勉強会でした。

今回はまずスタッフが知識をつけようという企画でしたが、塾生たちも楽しんで参加できるような形で、こうした勉強会が塾内で出来れば面白いかもしれません。講師をしてくださった阪本教室長、ありがとうございました!

そんな阪本教室長が運営するTOB塾京都南教室。まだオープンしたてで塾生も少人数ですが、もうすでに利用され始めています。塾生は随時募集中なので、京阪近郊で興味のある方は是非一度おいでくださいませ。

ではまた次の記事でお会いしましょう!

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